『占い』について皆様はどうお考えですか?

占い師になるきっかけのイメージ 『篁而』について
占い師になるきっかけのイメージ

『占い』について、皆様はどうお考えですか?
わざわざこちらのサイトに来ていただいているくらいですから、多かれ少なかれ多少は信じていることかと思います。正直私が完全に『占い』に傾倒したのは、
1・『占いが当たっている』と思ったこと
2・『占いが自分自身が常日頃から感じていた疑問のほとんどに回答を与えてくれた』と感じたこと
が理由です。
自らが『占い師』となる決断をしたのは『2』の方が本当の理由なのですが、まず『1』があってこその『2』です。『2』については実生活への占いの取り入れ方にも関わることですので、おいおいお話していきますが、『1』については随分以前、私がまだ『占い師』を目指すことになる大分前に書いたブログ記事がありましたので転載しておきます。
今から読み返しても、人生の変転を感じてしみじみと興味深い。

よく当たる占いなど 努々占ってもらうことなかれ

皆さまは占いを信じますか?

星占いなんて誰にもある程度当てはまるような気がする文章を、各星座にわりふる作業だとか言いますが、もちろん私も今日のラッキーアイテムだとか、今日一番運勢がいい星座は?とか、全然信じません。
もちろん信じていなくても構いません。血液型占いや星占いとかで周囲が盛り上がっていれば一緒に盛り上がります。それが付き合いってものです。

しかし、「占いなんて信じない」そう公言してはばからない人が多い一方で、一概にそうとも言い切れない部分もある、そう思っている人も多いのではないでしょうか?
だから友引の日にはお通夜をややらず、厄年にはお払いに行ったりするわけです。

え?違う?
自分は仏滅に結婚式を挙げるし、神社でおみくじも引きません。そもそも占いなんて、コールドリーディングを使った心理学テクニックの応用だろう?

確かに確かに。
よろしい、では(私にとって)恐ろしい話をしましょう。

あれは今から30年近くも昔の話です。

今でこそ占いとは、占ってもらう人によりよいアドバイスを与えるものだとか、話を聞いてあげることでその人の悩みを解消するものだ、とか言われるようになって、占いの当たりはずれよりも占い師の人間性なんていうものを重視されるようになってきたようですが。
その当時はもっと直接的に、質問に対する答えを明確に述べていたようです。
ですから当たるも八卦当たらぬも八卦ということだったのですね。

その頃私はまだ23歳のうら若き乙女(死語)で、夢も希望もあるお年頃でした。
大学を卒業して、就職、ようやく仕事にも慣れてきたころでした。

営業の仕事でちょこちょこ外回りをしていた私は、昼食はよく出先で済ませていたのですが、よく訪れる駅の駅ビルの中で済ませることも多かったのです。

そして、その駅ビルの一角にはよくあるような占いコーナーがあって、何人かの占い師のブースが設置してありました。私はわりと頻繁にその駅ビルを訪れていたので、その占いコーナーにはなんとなく興味を惹かれておりました。

もともとは、それほど占いに興味があるわけではなく、雑誌などに乗っている星占いなど一応読みはするのですが、だからと言って信じてどうこうするわけでもない、そんな普通の会社員だったと思います。

しかし、その日たまたまその駅ビルを訪れていた私は、調度顧客との約束の時間調整で時間を持て余していました。1時間以上も時間をつぶさなくてはならなかったのです。
いつもなら、駅ビルの本屋で立ち読みの一択ですが、その日はたまたま普段から気になっていた占いコーナーで占いでもしてもらおうか、という気持ちになったのです。
もちろん、占いなど初体験です。初めての占いというものも、いい経験になるかもしれないからチャレンジしてみよう、と軽い気持ちで占ってもらったというのが本音です。

普通は占いコーナーと言えば、悩める女子(男子)達が訪れる場所なのでしょうが、私は特にこれといった悩みがあるわけでもなかったので、占ってもらうのは全般運、5000円。ちょっと高いなと思いましたが、一生に一度のことだしと奮発することにしました。

席に着くと、何を占って欲しいのですか?と聞かれました。わりと若い感じの男の占い師だったと思います。
私はドキドキしながら「私は結婚できますか?」と聞きました。まあ、23歳のうら若き乙女としてはありがちな質問です。

占い師の人は私の生年月日を聞いていろいろ調べたり、手相を見たりしていましたが、嬉しそうに「出来ます」と答えました。
やったー。まあそりゃそうだろ。心の中でそう思う私は、にんまりとしながらも「何歳ですか?」と聞きました。

するとその占い師はおずおずと、「・・・よんじゅう・・・2・・・3・・・?」と答えます。
は?今なんとおっしゃいました?40ですと?
私は唖然としました。そりゃそうです。今から30年近く昔の話ですよ。
その当時は女性なんてクリスマスケーキと同じだから、クリスマス(25歳)を過ぎて売れ残るといかず後家になる、なんてことを平気で言うような時代でした。

私は、なんじゃそりゃ。。。と思わず気分を害してしまいました。40歳過ぎて結婚なんて、むしろ出来るのかよ。・・・と。
それでも気を取り直して、「子供は生まれますか?」と続けて聞きました。これも23歳のうら若き乙女としては当然の質問なんですけど。
その占い師は、明らかに私が気分を害したことに気付いているのでしょう。勇気付けるように「可能性は、有ります」・・・と言いました。

もちろん、私はまたまた気分を害しました。だって、当然「1人生まれます」とか「2人です」とかっていう答えを期待していたのですから。可能性はあります・・・ってなんじゃそりゃ・・・って思いますよね。

それで私はすっかりなんだか嫌になってしまって、「将来お金持ちになれますか?」と聞きました。ですよね。結婚もそんなに遅いし子供も生まれるか分からないのだったら、仕事に生きるしかないってことじゃないですか?

すると、その占い師は首をかしげながら「1千万・・・2千万・・・くらい?」・・・と答えました。

ええ、ええ、もちろん、私は気分を害しました。

しつこいようですが、30年近く昔の話ですよ。まだ、あちらこちらに、バブルの残滓が漂うような時代です。株で1億儲けたとか2億儲けたとかいう人の話があちこちに転がっていて、私ももう少し早く社会人になっていたらNTT株買いたかった・・・とか思っていた時代です。
一生働いて1千万くらいしか稼げないとは夢にも思っていませんでした。

私は、本当にもうがっかりしてしまって、最後に本当は絶対にしてはいけない質問をしました。
「私は何歳まで生きられますか?」

占い師は真剣に私の手相とかをずっと見ていましたが、おどおどと口を開きました。
「ごじゅう・・・1?・・・2・・・?」

そこはせめて、60だろ!
私は心の中で盛大にツッコミをいれました。

・・・正直これはかなりのショックで、心の中で盛大にツッコミをいれたことはよく覚えているのですが、その後のことはよく覚えていません。
ああ、確か、なんでこんな酷いことを言われて5000円も払わなきゃならんのじゃ。と思った記憶はあるので、おそらく大人しくお金を払ってそそくさと退散したのだと思います。

ともかく、私はもう二度と占いなどしてもらわないと心に誓い、どうせ占いなんて信じてないし、そもそも当たるわけないし、と思ってそのことを忘れようとしました。
そしていつしか忘れていきました。

そして、20年後。

私が20年前の占いのことを思い出したのは、私の結婚式の時でした。
私は確かに、43歳で結婚することになったのでした。

そう言えば昔、いつ結婚するかって占ってもらったっけ・・・
私は何歳で結婚するかというのを占ってもらって、その時42だとか43だとか言われてえらく憤慨したことを思い出しました。

私は結婚して、そしてまたその占いのことは忘れてしまいました。

次に、その占いのことを思い出したのはそれから7年後のことでした。
子宮頸がん検診の定期検診を受けて、卵巣に異常があるから総合病院で診てもらってくれと言われて、卵巣がんの可能性があることが分かって、そして、入院と手術が決まった頃でした。

そう言えばあの時の占いは何と言っていたか?
確か私が死ぬのは50幾つとか言っていた。結婚の時期も当たったし、子供も生まれなかった。財産もおそらく、せいぜい1千万くらいしか貯金できそうにない。

今私は50歳。だとしたら、私はそろそろ死ぬのだろうか?そして死因は卵巣ガン?

なんという恐ろしいことでしょう。
あの時、寿命が51・2歳と言われたのがショックすぎて、そう言えば、死因を聞かなかった。どうせ死ぬ時期まで聞いたのだから死因も聞いておけばよかった。
・・・と、後悔してもあとの祭り。

いや、51・2歳で死ぬわけだから、少なくとも今現在は50歳、この手術で死ぬわけではない。

私はこうして手術を受けました。
そして、無事卵巣ガンを克服したと信じています。

占いで悪い結果が出たとしても、それを避ける方法はある、と占い師は言います。
運命を変えるわけですね。
私に出来ることはなんでしょう?
ここまで来たら、占いを信じないということではなくて、占いを信じて、占いの結果を変えるようにすることのようにも思います。

皆さまは占いを信じますか?

占いなんて非科学的だ。当たるわけがない。目に見えないものは信じない。

当たるわけがない?
ただの偶然ならむしろ万々歳です。
私は今51歳。53歳の誕生日を心待ちにする必要がないのですから。
目に見えない?
目には見えないけど、確かにそこにあるもの、そんなものは山ほどあります。低気圧や高気圧が見えますか?酸素や二酸化炭素が見えますか?ニュートリノやヒッグス粒子は?
あなた見えますか?
これらは目に見えなくても確かにあって、それはこの世に事象として観測
されます。占いもこの世に事象として観測されるならば、確かに存在しているといえるのではないでしょうか?

今は分からなくてもいずれ解明されるものとして。

・・・っていうか、解明して欲しいのです。自分に都合の悪い未来を変えるためにも、何とか壁をぶち破りたいと思うのです。

特に貯金とかね。

因みに、現在はこのような『死期』に関わる質問はNGです。

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